年末年始、「何もない」島で。

ナイロビでの3か月のインターンを終え、同じ大学の友人が滞在している、ムファンガノ島に遊びに来ました。

ナイロビのケニア人に、「ムファンガノ島」と言ってもみんなうっっすら知ってるくらいで、その後に絶対「なんでそんなとこ行くの?」と聞かれます。ナイロビからビタ行きのバスに乗る時も、まわりのケニア人にものすごく不思議そうな顔をされました。まあそれくらいナイロビの人たちにとっては、心理的にも、地理的にも遠いところってことです。

島についてみて、想像はしていましたが、まあ田舎すごい田舎。

ホームステイ先までバイクに乗っていったのですが、まず道がすごくデコボコ。ナイロビでは頻繁にバイタクをつかっていたので、慣れているつもりでしたが、わけが違う。家に着くまでに小さい川みたいなのが二つあり、そこをバイクから降りずに横断していきました。牛や羊、ヤギなどの動物の多さにも驚きました。個人的に牛を見ることが好きな私は早くもワクワクしていました。

この日の夕方、人生で初めて雨水で体を洗いました。バケツ一杯の水で全身を洗わないといけないため、使う水の配分を考えたり、改めて水って大事だなと思いました。

夕飯の後、ちょっとそこまで星を見に行きました。家の目の前でも星が十分きれいに見えましたが、その場所は格別でした。星が十二分に見えすぎました。友人は何個か流れ星を見つけていました。私は一個も見つけられませんでしたが。

余談ですが、私の名前は全世界の人にとって覚えづらいみたいで(全大陸で実証済み)、案の定ホストファミリーに名前を覚えてもらうのに苦労しました。なので、私の名前を呼びやすいように好きにカットして呼んでいいよ、と言って4日間「ナベ」と呼ばれることに。ちなみにこの家のムセはそれでも覚えてくれず、初日のうちに50回くらいWhat is your name ?と聞かれ、最初は、デべ、べべ、ナベと時を追うごとに修正していってくれました。

次の日に、島一周バイクで案内もしてもらいました。小さな川やもはや登山のような急斜面もバイクで進んでいきました。日本人の感覚からすると、安全面的にほとんどバイクを降りていくべき道のりです。さらに連日の雨の影響で道のコンディションは最悪でした。最高にぬかるんだ道をバイクから降りて歩いたところ、脚がぬかるみにはまりました。これもいい思い出です。山や湖をいろんな角度から見ることができ、島の自然の美しさを全身で感じることができました。

夕方はボートに乗ってビクトリア湖から夕日を見に行きました。すでに4回ほどこのサンセットツアーを体験している友だちも過去1番綺麗だったと言っていました。夕日が沈む瞬間は、太陽が水平線に溶けていくように見えました。とても美しかったです。

とても素敵な大晦日を過ごしました。

元旦はビクトリア湖に洗濯に行き、昼頃から登山しました。友人の前回の登山のかすかな記憶をたどりながら登っていきました。が、やはり記憶はかすかすぎたのと、前回からの気候の変化によって周りの景色がが大きく変化していたようで、目標地点へはたどり着けず、中腹の中腹くらいの地点で諦めることに。しかし中腹の中腹でもとてもいい景色が見れました。

夕方はビクトリア湖にお風呂を入りに行きました。この島の人たちの生活は湖と深く結びついています。深く、というか全てです。漁、お風呂、衣類の洗濯、食器洗い、子どもたちの遊び場、、、その時のビクトリア湖がすごくきれいで、全裸状態にもかかわらずしばらく見とれてしまいました。日没近い空の色が変化する時間、湖も空と同じ色に染まり、時間感覚を忘れるような静けさ。ほんとに美しかったです。何かの美しさにここまで感動したのは初めてかもしれません。ずっとそこにいたいくらいでした。スマホを持って行かなかったので写真はありませんが、私はこの日の湖を一生忘れないと思います。

ぜひムファンガノ島に来たら見てみてください。

ムファンガノ島にはナイロビに当たり前にあるものはありません。舗装された道路(決してなめらかではありません)、交通渋滞、人込み、高層ビル、なんでも手に入る大きなショッピングモール、おしゃれなチェーンのカフェ… ナイロビから来ると、ここは「何もない」島です。でもここにはナイロビにないものがあります。美しい自然、ゆったりとした時間、みんなと挨拶し談笑する人々、近所、地域全体の強い関係性、放牧されまくってる動物。いつでもなんでも忙しいナイロビ生活に疲れていた私は、ここに来て良いリフレッシュができました。ナイロビの生活は便利ですが、ナイロビにあるものムファンガノにあるものを比べた時に、後者にあるものの方が人間らしく生きていくためには大事かなあ、なんて個人的には思います。確かにここには解決しなければならない深刻な問題もあります。が、それらを解決しながら、今島の人たちが大切にしていることは変わらないでほしいな、と勝手に思っています。

ステイさせてくれたジョージファミリー、友人、迎えてくれたムファンガノの人たち、ありがとう!こんな年末年始もありだなぁと思いました。

またいつか! Ero kamano Mfangano ! Tuanane Tena

わたなべ はつね

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